Private Chef　Haruka Kimura

グルメへの関心や食の安全性に対する意識の高まりもあり、今や地産地消やオーガニックを謳うレストランも珍しくありません。

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一方で、家庭料理はジャンルが多彩になったという意味では“リッチ”にはなったかも知れませんが、“豊かさ”は無い気がします。特に既に完成しているインスタントのものや市販の惣菜のアレンジを面白がるようなものにはどうしても違和感を感じるのです。

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僕は調味料も食材も自分が納得するものを選び、難しく考えずにシンプルに味わいます。ただ、シンプル＝手抜きではありません。また、日々のごはんですから食材を使い回して、次の日の台所仕事を楽にすることも考えます。僕自身、毎日手の込んだ料理なんて作っていませんから。

昨今の料理本と比べて多数派の考え方ではないかも知れませんが“義務感”の料理から“楽しめる”料理へのお手伝いができれば幸いです。